くまにち メディカルインタビュー
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外科・内科編

2012/10/12掲載
 
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ニーズが高まるリハビリテーション 転倒予防や体力づくり、がん患者にも応用
 
医療法人社団順幸会 阿蘇立野病院 院長
上村 晋一氏
日本医療・環境オゾン研究会理事
日本外科学会認定外科専門医
年齢とともに、関節の痛みや筋力の衰えを感じる人も多いのではないでしょうか。そこで今、求められているのが体の機能の回復に役立つリハビリ。その重要性などについて聞きました。

 ■中年を迎えると、ひざなどの関節の慢性的な痛みに悩む人が多いようです。
 そうですね。関節に痛みを感じる病気で特に多いのが「変形性股関節(こかんせつ)症」といわれるものです。加齢によって、関節の軟骨がすり減ったり、筋力が低下して関節に負担がかかり、痛みを感じるようになります。関接の一部が損傷して強い痛みを感じるケースも。痛みが出ると関節を動かさなくなり、ますます関節がこわばるという悪循環になる恐れもあります。

 ■治療法は。
 日常生活に支障をきたすような場合は、傷んだ股関節を手術によって人工の関節に置き換える「人工関節置換(じんこうかんせつちかん)術」という治療法が有効です。術後はできるだけ早く元の生活に戻れるよう、歩行訓練などのリハビリを行います。リハビリは、筋力を高めて骨や関節疾患を繰り返さないようにする、予防の意味でも大変重要です。

 ■「リハビリ」へのニーズが高まっていると聞きます。
 はい。高齢化が進む地域では特に、加齢による関節の痛みや転倒による外傷などで来院する患者さんが多く、体力づくりや転倒予防につなげる充実したリハビリの体制が求められています。また最近では、がん患者さんに対するサポートとして行う「がんのリハビリテーション」も注目されています。がんによって低下した身体の機能を回復させる目的だけでなく、体を動かすことで生きる力の源をつくり、がんの進行を抑えたり、末期の患者さんのQOL(生活の質)の向上につなげようというものです。医師、看護師、リハビリスタッフが連携し、患者さん一人一人の状態に合わせたプログラムを実施することが大切です。

 ■一方で、免疫力向上を図る治療法の取り組みも進んでいるそうですね。
  「オゾン療法」や「高濃度ビタミンC点滴療法」をはじめ、肝機能改善や抗加齢に効果がある「プラセンタ」、交流磁気を使って血液の流れを良くする「マグネ療法」を同時に行うことで、「より高い治療効果が期待できる」として注目されています。こうした取り組みは、がんの代替療法から抗加齢まで、幅広く適応できます。それぞれの特性を生かした統合医療やリハビリテーションを組み合わせながら、患者さんにとって最適な治療を行うことが大切です。詳しくはご相談ください。



 
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