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妊娠中に起こりやすい、貧血と便秘 “予防に良い”とされる食品にも注意が必要 |
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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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多くの妊婦さんを悩ませる、“貧血”と“便秘”。中には、レバーを大量に食べたり、プルーンジュースやハーブティーを飲むなどして、改善しようとする人も…。適切な予防法について、専門医に聞きました。 |
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妊娠中は、お母さんの体液が増加することで血液が薄くなり、鉄分が不足し、貧血が起こります。便秘は、赤ちゃんが浮かぶ羊水を維持するために、腸管から水分を再吸収する量が増えることが原因です。 |
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妊娠中、鉄は1日に8・5〜21・5r必要です。不足すると貧血になり、赤ちゃんの発育が遅れる場合もあります。鉄分はレバーや肉、赤身の魚のほか、大豆製品、野菜、海藻類に多く含まれます。ただし、豚や鶏のレバーにはビタミンAも多く、一切れ程度で1日のビタミンA許容量を超えてしまいます。妊娠初期にビタミンAを大量摂取すると、先天異常が発生することがあるので、食べるのは週1〜2回、1食あたり60gくらいにしましょう。ビタミン剤を飲む場合も注意してください。 |
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繊維質を多く摂り、お米や麺類などの炭水化物は少なめに、“高タンパク低カロリー”の食生活が望ましいです。最近、便秘予防にハーブティーを飲む妊婦さんが増えていますが、種類によっては妊婦にとって禁忌(飲んではいけない)の成分を含んでおり、赤ちゃんに悪影響を及ぼすことがあります。また、便秘対策のため、妊娠後期に濃縮プルーンジュースを大量摂取し、胎児水腫(むくみや心臓周囲に水がたまること)が起きたという報告もあります。自然の食品にも、胎児に好ましくない成分が含まれていることを知っておいてください。 |
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