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免疫力や治癒力の向上を図る「オゾン療法」 効果を高めるための複合的治療も可能に |
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医療法人社団順幸会 阿蘇立野病院 院長
上村 晋一氏
日本医療・環境オゾン研究会理事
日本外科学会認定外科専門医 |
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がんの代替療法から抗加齢まで、広範囲に適応できる治療法として注目されている「オゾン療法」。いくつかの治療法を組み合わせた複合的治療も登場しているそうです。 |
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もともとはドイツで始まった治療法です。患者さんの血液を100ml程度採取し、医療用オゾンガスと反応させて再び体内に戻すことで、免疫力や治癒(ちゆ)力の向上を図ります。点滴の場合、1回の治療時間は20分程度で、痛みや副作用もあまりありません。肛門から直接ガスを注入する方法の場合、治療時間はより短くなります。 |
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がんの化学治療と併用することで、「治療の相乗効果が期待できる」として注目されています。全身の細胞が活性化し、血行が改善されることから、動脈硬化の予防、疲労回復、抗うつ効果、さらに肌のハリ・つやが増すなどの抗加齢効果も期待できます。ドイツやイタリアではすでに、一部の疾患に対して保険が適用されています。また、オゾンには消炎鎮痛作用もあり、オゾンと反応させた水で床ずれ治療も行われています。 |
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■がんの代替療法として「高濃度ビタミンC点滴療法」という治療法も注目されていますよね。 |
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はい。ビタミンやミネラルを調合した高濃度のビタミンC溶液を点滴で大量に投与する治療法です。
一般に1日の目安摂取量上限は1000rですが、この治療法では100分間におよそ50gのビタミンCを投与します。正常な細胞に影響を与えることなく、がん細胞にだけ直接作用すると考えられています。米国ではすでに乳がんや直腸がんなどさまざまながんに対する治験例もあります。また、痛みや倦怠(けんたい)感、食欲低下などを改善し、がん患者さんのQOL(生活の質)の向上にも利用されています。最近では、オゾン療法などを併用してさらに免疫力アップを図る、オーダーメードの治療も可能になりました。 |
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「オゾン療法」や「ビタミンC点滴療法」をはじめ、肝機能改善や抗加齢に効果があるプラセンタ、交流磁気を使って血液の流れを良くするマグネ療法をほぼ同時期に行うことで、より高い治療効果が期待できます。また、抗がん作用のある漢方薬を組み合わせることもできます。それぞれの特性を活かした統合医療は、がん治療においても、予防医療においても、広く認められてきています。医師と相談しながら、患者さん自身が自分にとって最適な治療を選択することが大切ですね。いずれも自由診療です。詳しくはご相談ください。 |
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