くまにち メディカルインタビュー
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耳鼻いんこう科編

2012/3/23掲載
 
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選択肢広がる鼻炎治療 投薬とレーザーで症状緩和
 
なかの耳鼻咽喉科 アレルギー科クリニック 理事長
中野 幸治氏
日本耳鼻咽喉科学会認定
耳鼻咽喉科専門医
花粉が飛散する季節になりました。投薬とレーザーなどの治療を組み合わせることで、花粉症だけでなく、通年性鼻炎の症状緩和も期待できるそう。効果的な治療法として注目されるレーザー治療について聞きました。

 ■今年の花粉飛散量は?
 寒さが続いたせいか、飛散が始まると予想された2月中旬から遅れ、飛散量は例年並みか、やや少なめとされています。とは言え、10年前と比較すると約2倍の花粉が飛散しており、スギ花粉だけでなく、ヒノキ、カモガヤなどの雑草の花粉で発症する人も年々増加しています。発症年齢も若年化し、日本の全国民の約3割が何らかの花粉症を患っていると言われています。

 ■効果的な治療法は?
 抗アレルギー剤の投薬が中心ですが、「薬が効かない」「副作用が気になる」「妊娠・授乳中」といった人には、レーザー治療が有効です。鼻水、くしゃみなどが止まり、特に鼻づまりの治療では、症状改善が9割以上という報告も出ています。花粉症だけでなく、通年性の鼻炎にも効果があるようです。

 ■レーザー治療は子どもでも可能ですか?
 照射時間は片方で約5分。麻酔をするので痛みや出血はほとんどありません。副作用も少なく、怖がらなければ小学校低学年の子どもでも可能です。電磁波の種類(CO2レーザー、アルゴンガスレーザー、ラジオ波)によっては、治療後、いびきが改善するという事例も増えています。抗アレルギー剤や点鼻薬などの投薬と、それぞれの症状に合わせたレーザー治療を組み合わせることで、より効果的な治療が期待できます。花粉症を重症化させないためにも、「もしや」と思ったら早めに専門医にご相談ください。



 
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