くまにち メディカルインタビュー
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耳鼻いんこう科編

2012/2/24掲載
 
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花粉症が引き起こす鼻、のど・耳の病気 早期発見・治療で重症化を回避
 
熊本東耳鼻咽喉科クリニック
小山田幸夫氏
熊本大学医学部卒業
日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
日本気管食道科学会認定 気管食道科専門医
花粉が飛散する季節になりました。花粉症を引き金に、鼻水や咳が止まらなくなったり、耳の聞こえが悪くなるなど、他の病気に波及することもあるそう。それぞれの症状について聞きました。

 ■花粉症のシーズンですが、今年の飛散量は?
 例年並み、もしくは例年より少ないと言われています。しかし花粉症を発症した後に、「鼻水が長引く」「咳が止まらない」「耳の聞こえが悪くなる」などの症状が続き、他の病気の引き金になることもあるので注意が必要です。

 ■例えば、どんな病気ですか?
 鼻水が長く続くことで粘膜が腫れ、細菌感染を起こし、副鼻腔炎を発症することがあります。熊本ではスギ花粉の飛散も4月には落ち着くので、それ以降も鼻水が止まらないという人は早めに受診されることをお勧めします。また、鼻水が喉に流れ込み、痛みを伴い咳が止まらなくなるケースもあります。さらに、耳の聞こえが悪くなったり、耳が詰まった感じ(閉塞感)がある場合は、滲出(しんしゅつ)性中耳炎が考えられます。これは、鼓膜の奥の中耳に滲出液(分泌液)がたまることで起こる症状です。花粉症は治まっているのに、耳に異常が感じられる場合は、早めに専門医に相談してください。

 ■熊本では、いつまで花粉への対応が必要ですか?
 スギ花粉が終息するのが4月後半、ゴールデンウイークはヒノキの花粉飛散がピークを迎えます。花粉症の治療は、重症化すると治りが遅くなることもあります。「もしや…」と思った時は自分が何の(花粉)アレルギーなのかを知り、早めに治療を進めることが大切です。



 
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