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知っておきたい子宮内容除去手術の危険性 病理組織検査で「悪性疾患」の早期発見も |
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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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流産した時などに行われる「子宮内容除去手術」。しかし、従来の掻爬(そうは)手術は、子宮に穴が開いたり、不妊症の原因になる可能性もあるそうです。流産手術も含めて、専門医に詳しく聞きました。 |
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流産した後に、子宮に残った組織などを取り除く手術のことです。しかし、鉄製の器具を使ってかき出す「掻爬手術」は、子宮に穴が開いたり、不妊症の原因になる可能性もあります。子宮内容除去手術には人工妊娠中絶手術も含まれます。 |
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あまり知られていませんが、日本では約20年間に37名の女性が亡くなったという報告もあり、死亡事故に至るケースは少なくありません。死亡原因としては、麻酔の過剰投与や子宮穿孔(子宮に穴が開くこと)などが挙げられます。また、合併症や不妊症を起こすことがあり、リスクがあることは否めません。 |
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水分を含むと膨張する棒状の親水性ポリマーなどを子宮の入り口に挿入してゆっくりと開き、吸引する方法が安全です。その際に腹部からの超音波検査を併用し、吸引管の位置を確認しながら進めていくことが大切です。吸引法は手術時間が短いため、麻酔薬が少量で、なおかつ術後の出血も少なく済みます。 |
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手術後には、子宮内容物の専門医による病理組織検査が必要です。「胞状奇胎」という悪性疾患が潜んでいる可能性があり、がんに発展する場合もあります。早期発見であれば治療が可能なので、ぜひ病理組織検査まで受けられることを、確認して下さい。 |
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