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妊娠成立のための大切な役割を担う卵管 痛みの少ない造影検査で前向きな治療を! |
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ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医 |
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不妊症の35%は、卵管機能の低下が原因といわれています。卵管の果たす役割と、検査方法について詳しく聞きました。 |
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卵管は子宮の両側にあり、ラッパのような形をしています。卵管の機能は、排卵された卵を捕捉し、精子と受精する場所を提供した後、胚(はい)をはぐくみ、子宮まで1週間かけて輸送するという重要な役割を担っています。つまり、@卵管が自由に動けて卵を拾えることA卵管に感染や癒着などの異常がなく疎通性があること―が、妊娠成立には不可欠といえます。 |
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卵管は妊娠成立のための大切な場所ですが、残念ながら現時点では、卵管の癒着による捕捉障害など、卵管の状態を詳細に証明できる方法は見つかっていません。通常行われているのは、卵管の疎通性を確かめる「卵管造影検査」と呼ばれる検査で、子宮内に注入された造影剤が卵管を通るのを観察して、疎通性を確認します。レントゲンを使うケースや超音波下で行うケースがあり、それぞれの検査の特性を生かし、患者さんの状態や症状によって使い分けています。 |
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以前は検査中の痛みを心配される方もありましたが、特に近年開発された超音波下卵管造影検査は痛みが少ないのが特徴で、卵管の狭窄(きょうさく)や閉鎖がなければ、検査中の痛みはそれほど強くないと思われます。いずれの造影検査も、検査を行うことで卵管が通りやすくなり、妊娠の可能性が高くなるというメリットもあります。十分に医師の説明を聞いた上で、前向きに治療に取り組んでいただきたいと思います。 |
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