くまにち メディカルインタビュー
   HOME > 婦人科 インタビュー一覧> 婦人科 最前線
 
産婦人科編

2011/12/2掲載
 
MENU
美容整形
美容皮膚
ダイエット
内科
心療内科
歯科
皮膚科
婦人科
肛門科
がん治療科
小児科
眼科
整形外科
耳鼻咽喉科
神経内科
泌尿器科
放射線科
循環器内科
医療福祉
消化器外科
形成外科
味覚障害
免疫治療
血管外科
精神科
喫煙も不妊症の原因の一つに 日常生活の見直しでリスク回避を!
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
不妊症を心配する人の中には、普段の生活をどのように過ごせばよいのか、気にしている人も多いようです。日常生活での注意点を聞きました。

 ■喫煙は不妊症に関係しますか?
 はい。女性の場合、一日に1本〜10本タバコを吸う人は、吸わない人に比べて約10%、10本以上吸う人は約15%が妊娠しにくくなるという調査結果が出ています。また男性の場合は、精子の数の減少や運動能力の低下といった精液の状態悪化だけでなく、性機能面にも影響を及ぼすことが報告されています。喫煙については、同居されているご家族の喫煙も無関係ではないと思われますので、周囲の理解や協力もお願いしたいですね。

 ■そのほかに、日常生活の中で注意することはありますか?
 まずは飲酒ですが、1週間に4日以上、アルコール総量で96g以上の飲酒(ワインボトル1本、ビール350ml缶8本程度)をする人は、お酒を飲まない人に比べて、不妊症の原因となる排卵障害や子宮内膜症になりやすいというデータがあります。また、BMI(※)の数値が27以上の太り過ぎ、17以下のやせ過ぎの場合も、ホルモンバランスが崩れ、妊娠の可能性が低くなることも指摘されています。急激なダイエットも、妊娠する力を低下させてしまいます。食生活の改善や運動を取り入れることで適正体重を保ちましょう。不妊には、身体的・精神的側面のほか、普段の生活習慣や嗜(し)好など、さまざまな要因が関係します。今一度、自身の生活を見つめ直し、不妊症の原因になると思われるものは、できる限り避けるよう心掛けていただきたいと思います。詳しくは専門医にお尋ねください。 ※BMI=体重(s)÷身長(m)÷身長(m)



 
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市中央区世安1-5-1
くまにち.com トップページへ