くまにち メディカルインタビュー
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大腸・肛門科編

2011/12/2掲載
 
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お尻の悩みは早めの受診で快適に 休暇明けに職場復帰できる短期入院も
 
高野病院
福永 光子氏
「トイレが苦痛」「痛みや出血がある」などお尻の悩みを我慢している人は多いとか。痛みの少ない治療法や短期入院で済む手術について聞きました。

 ■お尻の悩みは我慢しがちです。
 排便時に痛みや出血がある場合、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)などが疑われます。痔の病気は我慢しがちですが、継続的な出血で貧血を招いたり、症状が複雑化したり、痔と思い込んで大腸がんなどの病気を見逃す恐れもあります。大腸の内視鏡検査を受けると区別ができます。肛門疾患は早期受診だと、飲み薬や塗り薬、坐(ざ)薬などで症状が治まったり、通院での外科治療も可能です。最近では痛みが少ない治療法や短期入院で済む手術もあり、受診後は「早く来てよかった」とほっとされるようです。

 ■治療について教えて下さい。
 血の固まりを取り除く血栓除去、ウミを出す切開排膿(のう)などは、日帰りか1泊程度の入院で済みます。切らずに治す方法では、痔核を注射液で固める治療が根治術に近く、入院も1〜2泊程度。ただ、治療期間の短さばかり優先すると再発に悩まされる例もあり、根治手術をしたほうがよい場合もあります。

 ■根治手術について教えて下さい。
 腰椎麻酔をする本格的な手術になります。以前は術後の痛みや入院期間の長さが難点でしたが、痛みは鎮痛剤でコントロールでき、入院期間も1週間〜10日程度に短縮されています。連休の直前に入院・手術すれば、休み明けには職場復帰できます。裂肛や軽度の痔ろうも同程度の入院日数で、術後は2〜3週間に一度、2回ほどの通院で済むケースがほとんどです。女性に配慮した外来なども増えているので、早めの治療で快適な日常生活を取り戻してほしいですね。



 
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