くまにち メディカルインタビュー
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歯科編

2011/10/7掲載
 
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かみ合わせの異常からくる「痛み」に要注意 全身に症状広がることも
 
スガ歯科医院院長
菅 健一氏
虫歯や歯周病などの異常がないのに、歯が痛むことはありませんか? 「痛み」の原因や治療法について聞きました。

 ■虫歯や歯周病もないのに歯が痛むことがあるのでしょうか?
 歯に痛みを感じる場合、歯そのものの異常と思い込んでしまい、神経を取ったり抜歯を希望する患者さんが多いようです。一時的に症状が落ち着くこともあるため、患者さんはやはりその歯が原因であったと感じるわけですが、痛みが再発するケースもあります。歯に異常がないのに痛みが続くようなら「かみ合わせ」の異常からくる「口腔顔面痛」の可能性が考えられ、放っておくと顎や首、肩などにも痛みが広がる場合があるので注意が必要です。

 ■どうしてそのようなことが起こるのですか?
 「かみ合わせ」は大変デリケートで、40ミクロンの高さを識別します。私たちは食事のとき何も気にせず咀しゃくしていますが、歯は脳と密接につながっていて、食物の性質や状態、異物などは脳が自動的に感知しているのです。片側だけで噛むなど、不自然な顎の動きをしていると「筋膜筋肉痛」が起こります。これは、急に運動をして凝りや痛みが出るのと同じです。「筋膜筋肉痛」が原因となり、咀しゃくに関わりのある顎や頸部周辺の筋肉、さらにそれを支える周囲の筋肉のこわばりへと移行し、頭部や肩にも筋肉疲労が広がります。局所の痛みが改善しないままだと、やがて脳中枢や神経の過敏反応につながり「慢性疼痛(とうつう)症候群」や「線維筋痛症」などの病気を引き起こす場合もあります。気になる症状がある方は痛みが広がる前に、早めにご相談ください(自由診療)。



 
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