くまにち メディカルインタビュー
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内科編

2011/9/30掲載
 
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免疫力向上を図る「オゾン療法」 がん治療から抗加齢まで幅広く対応
 
医療法人社団順幸会 阿蘇立野病院 院長
上村 晋一氏
日本医療・環境オゾン研究会理事
日本外科学会認定外科専門医
広範囲に適応できる治療法として注目が高まっている「オゾン療法」。日本でも広がりつつあるこの治療法について詳しく聞きました。

 ■オゾン療法とは?
 ドイツで始まった治療法で、医療用オゾンガスを体内に取り込むことで免疫力や治癒(ちゆ)力の向上を図るというものです。日本では患者さんの血液を100ミリリットル程度採取し、医療用オゾンガスと反応させて再び体内に戻す方法が一般的でしたが、最近は肛門から直接ガスを注入する方法もあり、時間的にも費用的にも患者さんの負担を軽減することが可能になりました。1回の治療時間は点滴の場合で約20分、肛門から注入する方法だと5分程度で済みます。

 ■どんな効果がありますか?
 オゾンと反応した新鮮な血液によって体内の酸化ストレスを低下させ、動脈硬化の予防、疲労回復、肌のハリやツヤが増すなどの抗加齢効果、さらに免疫細胞が活発になることから、がんの化学治療と併用することで相乗効果が期待できます。また、末期がんの緩和治療としての有効性も報告されています。がんの代替療法から抗加齢まで幅広く適応できる治療法として欧米諸国でも広く取り入れられ、最近は日本でも注目が高まっています。

 ■がんの代替療法として「高濃度ビタミンC点滴療法」も注目されているそうですね。
 高濃度のビタミンCを点滴で大量に投与する治療法です。正常な細胞に影響を与えることなく、がんの死滅率を高めるといわれ、米国ではすでに乳がん、直腸がん、前立腺がんなど、さまざまながんに対する治療効果が報告されています。いずれも自由診療となります。詳しくは専門医にご相談ください。



 
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