くまにち メディカルインタビュー
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内科編

2011/9/30掲載
 
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心筋梗塞や脳卒中を引き起こす肥満 専門的治療で早期の改善を
 
九品寺クリニック院長
横山利美氏
美容面から気にすることの多い肥満ですが、生活習慣病が発症する原因にもなります。医学的データに基づく、肥満の解消法について聞きました。

 ■健康面における肥満が問題になっていますね。
 日本人で、生活習慣の乱れが原因で肥満になる方は確実に増えています。肥満は放っておくと、糖尿病や高脂血症などの危険性が増すだけでなく、日本人の死因の上位を占める心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こしやすくなります。特に日本人は欧米人に比べ、内臓に脂肪をためこみやすい体質を持っています。内臓脂肪型肥満に加え、高血糖、高血圧、脂質異常のうち、いずれか2つ以上を併せ持った状態がメタボリックシンドロームです。メタボリックシンドロームを改善するためには、肥満を解消することが一番大切なのです。

 ■どうしたら体重を落とすことができますか?
 運動だけで肥満を解消するのは、簡単ではありません。体重を落とすためには、食生活の見直しが大切です。まずは1カ月で1sやせることを目標に、やせるための生活習慣のパターンを作っていきます。お勧めしているのは、1日に朝晩2回体重計に乗り、その変化を折れ線グラフに書き込んでいくこと。自分の体重の変化を見ながら、間食や食べ方などの食生活を見直します。反省を書き込むことで、意識が変わってきます。さらに血液検査を行い、肥満に関わる因子を調べることで、将来発症する可能性のある生活習慣病を予防します。肥満は病気ではないと考える人が多いですが、健康で長生きするためにも、専門的な診断と治療を早めに受けることをお勧めします。



 
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