くまにち メディカルインタビュー
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婦人科編

2011/7/8掲載
 
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おりものの異変や性器の不快な症状 安易に自己判断せず早めに受診を
 
聖アンナレディスクリニック院長
平井伸幸氏
高温多湿のこの時期。性器の不快な症状が気になる人も多いのでは? 女性の性器の疾患などについて聞きました。

 ■夏場は性器のトラブルに悩む人が増えると聞きました。
 気温や湿度が高くなる夏場は特に蒸れたり、かゆみやおりものの臭いが気になるなど、不快な症状に悩む人が増えるようです。原因は月経(=生理)の周期と関係している場合もありますが、カンジタ、クラミジア、トリコモナス、淋菌など何らかの感染症にかかっている可能性も考えられます。放っておくと不妊の原因になったり、骨盤腹膜炎(こつばんふくまくえん)を引き起こす場合もあるので注意が必要です。

 ■最近は市販薬も販売されています。利用しても大丈夫でしょうか?
 安易な自己診断で市販薬を使い続けると、かえって症状が悪化したり、後遺症が残る場合もあります。少しでも不安があれば、早めに専門医に相談しましょう。婦人科というと受診をためらう人も多いようですが、ご自身の大切な体のために最初の一歩を踏み出すことが重要ですね。膣炎等の相談をきっかけに、子宮頸(けい)がんや卵巣がんなど大きな病気の発見につながったケースもあるんですよ。

 ■熊本市では、子宮頸がんの予防接種を無料で実施していますね。
 はい。熊本市在住の中学1年生から高校2年生の女性は、平成24年3月まで子宮頸がん予防ワクチンを無料で受けることができます(ただし高校2年生は9月30日までに1回目を接種)。ワクチンの供給不足で接種を一時制限していましたが、6月からは段階的に接種を再開しています。自分の体を守るという意識を高め、積極的に予防接種や検診を受けていただきたいですね。



 
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