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妊娠中に取るべき「葉酸」と「鉄分」 野菜中心の食生活でカロリーコントロールを |
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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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妊娠中、特に気になる食生活。最近では、「葉酸」と「鉄分」の2つの栄養素を十分に摂取することが大切と分かってきました。 |
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もちろん、バランスよくすべての栄養素を取ることが大切です。中でも葉酸は、妊娠前から摂取しておくとよいでしょう。妊娠数カ月前から葉酸を取ることで、「口蓋裂」という口腔内形態異常の予防に効果があるとされています。また、原因は分かっていませんが、日本ではこういった形態異常が増加傾向にあります。妊娠可能な年齢の女性は、日頃から葉酸を意識して摂取しましょう。 |
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ニンジン、カボチャ、ホウレンソウ等のいわゆる緑黄色野菜に豊富に含まれています。妊娠中こそ野菜中心の食生活を送り、カロリーコントロールをすることで、妊娠高血圧症候群などの予防にもなります。 |
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鉄分の摂取も大切です。お産の時、予想もしないような大量出血をすることがあり、時に輸血が必要なこともあります。エイズ感染予防の観点からも輸血を避けるために、鉄分を十分にとり、貧血を治しましょう。また最近の研究では、ビタミンAを単独で摂取した母親の子と、鉄と葉酸を同時に摂取した母親の子とでは、後者が知能や運動能力が優位だったことが明らかになりました。 |
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タンパク質を十分に取り、低カロリーを心がけましょう。野菜:魚・肉:炭水化物が3:2:1程度が目標です。過体重による肥満妊婦は陣痛が弱く、分娩にかかる時間も長くなることが分かっています。夜8時以降の飲食は控え、適切なカロリーを取るようにしましょう。 |
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