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低出生体重児とメタボリック症候群 妊娠中の適切な体重増加量とは? |
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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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昔はよく「小さく産んで大きく育てる」と言われましたが、最近、低出生体重児は将来メタボリック症候群になりやすいことが分かってきました。 |
■赤ちゃんが生まれた時の標準体重はどのくらいですか? |
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初産婦の場合、新生児の平均体重は2900g程度。経産婦では3000g程度と言われています。最近は頭囲や腹囲の計測値は以前と変わらないのに、体重が少ないスリムな赤ちゃんが増えてきました。早産の場合も増え、標準より体重が少ない低出生体重児が増加しています。 |
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■昔は「小さく産んで大きく育てる」と言われていましたが。 |
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低出生体重児で生まれた赤ちゃんは、母親の体内にいた時に“飢餓状態”をプログラミングされ、成長にするに従い肥満傾向となり、成人病になりやすいことが明らかになりました。 |
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戦争中のオランダでは、飢餓状態にあった母親から生まれた赤ちゃんが、その後の調査で心臓疾患や糖尿病などの成人病になりやすくなったという報告があります。 |
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バランスのとれた食事、適切なカロリー摂取が大切なのは言うまでもありません。さらに、鉄や葉酸を意識して摂ることで、子どもの知能や運動能力が向上したというデータも発表されました。 |
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日本産婦人科学会や糖尿病学会、厚生労働省などの指針はそれぞれ異なっていますが、産婦人科医はおおむね、体重(s)を身長(m)の2乗で割った「カウプ指数(BMI)」を使っています。妊娠中に増加してよい体重を、妊娠初期から主治医に聞いておきましょう。 |
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