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がんや妊娠の可能性がある不正出血 命に関わる異常をまず確かめて |
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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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月経以外の性器からの出血を、不正性器出血または不正出血と呼ぶのだそうです。不正出血の原因や注意点について聞きました。 |
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25〜45日周期で起こる子宮からの出血を月経と言いますが、その定義は@出血の持続期間が3〜7日間程度A血液の量が20〜140ミリリットル程度B日常生活の支障にならない程度の症状を伴う─などが挙げられます。これらにあてはまらないものを、不正出血と呼んでいます。 |
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月経の2週間前なら排卵日の出血が多く、月経予定日前後の少量の出血なら妊娠の可能性もあります。しかし、性交渉後の出血だと、子宮頸部のびらんや、頚管ポリープ、子宮頸がんの恐れも。さらに痛みを伴う場合は、卵巣膿腫(のうしゅ)による機能性出血、ホルモン剤を飲んでいれば副作用での出血、月経が遅れていれば切迫流産・早産など、さまざまな疾患が疑われます。 |
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まずは命に関わるがんと妊娠の有無を調べます。妊娠に関しては、超音波検査や尿中のホルモン検査により、3分程度で判明します。子宮頸がんの細胞診検査は1週間程度。がんと妊娠でなければ、その後は出血の原因について時間をかけて調べます。 |
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■不正出血で慌てないためには、どんな心がけが必要ですか? |
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日本人の子宮がんの90%は子宮頸がんなので、ワクチンの接種や年に一度の子宮頸がん検診を受けておくことが大切です。また、卵巣がんは症状が伴わないことが多いので、最低でも年に一度は婦人科のカラードップラー超音波検査を受けられることをおすすめします。 |
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