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つらい下腹痛・頭痛などの月経困難症に 保険のきく超低用量ピルが認可 |
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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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今年11月、エチニルエストラジオール20μg含有の超低用量ピルが、月経困難症への保険適応に認められました。これまでの低用量ピルが30μgに対し、さらに10μg少ないピルで、副作用の軽減も期待されます。 |
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月経に伴う下腹痛や腰痛、頭痛などが日常に支障をきたすほどひどい状態のことを言います。子宮筋腫や子宮内膜症の病気の症状の場合もありますが、病気ではないが月経痛だけがひどいこともあり、これを機能的月経困難症と呼びます。 |
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月経痛に対しては鎮痛剤を投与しますが、その服用量が増えるにつれ胃潰瘍などの副作用が出る場合もあります。こういう時に低用量ピルへと変更すれば、月経時の子宮収縮力が低下し月経痛が軽減します。しかし、低用量ピルでも副作用として吐き気や下腹痛、乳房痛、頭痛などが起こることもあり、ピルに含まれるエストロゲンの量が関係していると考えられます。 |
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低用量ピルに比べエストロゲンが少ないので、副作用が起こりにくくなる可能性があります。また、一般的な低用量ピルの副効用として、5年以上服用した場合は卵巣ガンや子宮体ガンになりにくいことも証明されています。服用と体重増加には関連性がないことも明らかになりました。 |
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保険適応に際し、医療費のうち3割が自己負担と仮定して、初診時には初診料と処方料で3000円前後、再診時には2600円前後の負担となります。また、発売から1年間は1カ月分ずつの処方となりますので、1カ月ごとの来院が必要です。副効用として避妊も可能です。 |
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