くまにち メディカルインタビュー
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歯科編

2010/11/5掲載
 
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女性に多く見られる「口腔(こうくう)顔面痛」
 
スガ歯科医院院長
菅 健一氏
口腔や顔面などに痛みを感じる「口腔顔面痛」。直接的な痛みのほかにも、さまざまな症状を引き起こす場合があるそうです。原因や治療法などについて詳しく聞きました。

 ■「口腔顔面痛」とは?
 歯や舌、顎(あご)、頭部、こめかみ、耳周辺など、顔面を中心に「痛み」を感じる病気で、女性に多く見られます。また、腰痛や肩こり、冷え、疲労感、睡眠障害、生理痛や生理不順など、全身にさまざまな症状を伴う場合もあります。しかし、医療従事者の間でも認知度が低いというのが現状で、はっきりした原因が分からないまま複数の診療科を回るというケースも少なくありません。

 ■原因は何でしょうか?
 CTや血液検査などの詳しい検査をしても異常が見られない場合、歯科的原因が関係する場合もあります。例えば、部分的な歯科治療によって左右の歯の高さが変わったりすると、かみ合わせにズレ≠ェ生じ、筋肉や神経が緊張してさまざまな症状を引き起こすことがあるのです。女性の場合は特に、エストロゲンなどの女性ホルモンの分泌と関係して、男性より痛みを感じやすい傾向にあるようです。放っておくと、痛みが全身に広がってしまうこともあるので注意が必要です。

 ■治療法は?
 痛みが強い場合はまず、微弱電流治療器やリンパマッサージ、鍼きゅうなどで痛みをやわらげてから、かみ合わせ改善の治療を行います。なかには、2〜3回の治療で症状がずいぶん楽になったという人もいます。原因不明・治療法不明の痛みや不快な症状に悩んでいる人は、早めに専門の医師にご相談ください。治らないとあきらめないで、一歩踏み出すことが大切です!



 
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