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暖かい季節になると、ワキの下の臭いが気になるものです。でも、ワキガの治療は、入院が必要なのか、傷跡は残らないのか…いろいろ気になることもたくさん。ワキガの治療について聞きました。 |
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人の体には、皮脂腺、エクリン腺、アポクリン腺の3種類の汗腺があります。ワキガの発生に関与している汗腺はアポクリン腺で、ワキに多く存在します。本来、アポクリン腺から分泌された汗は無臭なのですが、タンパク質や脂質を含んでいる、これらを皮膚常在菌が化学分解します。それが異臭の原因なのです。一方、水分のみを分泌するエクリン腺からの汗が多い場合は、さほど臭いはないようです。気になる方は、次の自己チェックをしてみて下さい。(1)耳あかが柔らかい(2)遺伝関係がある(3)下着のワキの部分が黄色くなる(4)ワキ毛が濃い(5)ワキの下の汗が多い。これらに該当する場合は、ワキガ体質の傾向があります。 |
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ワキガを根本から治すにはローラークランプ法が適しています。この手術は局所麻酔で40分程度で終了し、その日のうちに帰れるので入院の必要もありません。具体的には、腕の付け根の1カ所から2〜3mmのカニューレ(吸引棒)を挿入し、ローラーで皮膚を押さえながらアポクリン腺、エクリン腺を吸引します。また、傷跡保護器具を使用してカニューレを挿入するので、傷跡は最小限に抑えられ、術後数カ月で殆ど目立たなくなります。この治療は、毛根部分まで達するため80%前後の脱毛効果があります。つまり、脱毛効果のない手術は、ワキガ・多汗症に対しても効果がないといえます。
そのほか、ボトックスをワキに数カ所注射する方法がありますが、効果の持続期間は約半年〜1年です。 |
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