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美容外科編

2010/9/3掲載
 
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男女問わず相談が多い夏の悩み 「ワキガ・多汗症・黄ばみ」の治療
 
共立美容外科熊本 院長
田中 哲一郎氏
まだまだ残暑厳しい熊本の夏。強い日差しや熱気がこもる屋内では、多量の汗をかき、ニオイや汗じみが気になる人も多いのでは? この季節ならではの悩み「ワキガ・多汗症・黄ばみ」の治療について聞きました。

 ■ワキガや多汗症、黄ばみの原因を教えてください。
 人間のワキにはエクリン腺やアポクリン腺といった汗腺が数多く存在します。実はこの汗腺から分泌される汗自体には、あの独特のニオイはありません。ニオイや黄ばみは、アポクリン腺からの汗に含まれるタンパク質や脂質が、皮膚常在菌によって分解されることで発生するのです。エクリン腺からは水分のみが分泌されるため、この汗腺からの汗が多い人はニオイはさほど気にならない人が多いですね。多汗症は、汗腺からの分泌量が多いのが原因と言えるでしょう。

 ■治療法は?
 汗腺自体を取り除く「ローラークランプ法」という方法があります。腕の付け根のシワに沿ってカニューレという細い管を挿入し、ローラーで皮膚を押さえながら汗腺を除去します。カニューレは2〜3oと細く、また、カニューレを往復させる際に生じる摩擦から傷口を守るために傷跡保護器具を使用しながら施術を行うため、現在の治療では、傷跡もほとんど目立ちません。手術では局所麻酔を使い、約30分で終了します。入院の必要はありません。

 ■ほかの方法を教えてください。
 注射器でボトックスという薬液を注入し、汗腺の働きを抑制する方法があります。この「ボトックス法」を行うと、薬液を注入して半年〜1年程度、汗腺が細くなり、汗が出にくくなります。一時的に汗を抑えたい場合などに適しているでしょう。治療は約10分で終了します。



 
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