くまにち メディカルインタビュー
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こう門外科編

2010/8/6掲載
 
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多くの人が悩みを抱える痔の症状 切らない治療で日帰りも可能に
 
慈恵病院 副院長
蓮田 慶太郎氏
他人には打ち明けにくい、お尻の悩み。「スッキリしない」「出血がある」など、痔(じ)の症状は多くの人が抱えている問題のようです。最新の治療法について聞きました。

 ■痔の治療法について教えてください。
 肛門部にできた腫れ「痔核(じかく)」に、治療薬を注射する硬化療法があります。これは、ジオンという硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を有効成分とするものです。メスを使用しないため、術後の痛みや出血が比較的軽く済むのが特長です。

 ■入院の必要はありますか?
 通常、硬化療法を行う場合は、腰椎麻酔を行い、ジオン注射を打ちます。治療は10分程度で終わりますが、麻酔の影響で術後4〜5時間ほど足が動かない場合があるため、1日入院する必要がありました。しかし、硬化療法専用の器具を使用することによって、腰椎麻酔の必要がなくなり、日帰りが可能になりました。

 ■詳しく教えてください。
 この器具は、肛門に差し込み、痔核を検知した上で、直接患部に注射することができます。挿入する時は、滑りをよくする麻酔薬が入ったゼリーを塗るだけ。痛みも少なく、術後すぐに歩くことも可能です。

 ■硬化療法は、どんな症状でも受けられるのでしょうか?
 痔核がかなり大きい人や硬いポリープがある人、肛門の入り口付近に痔がある人には向きません。

 ■入院が不要になれば、時間や費用の負担が減りそうですね。
 そうですね。ジオンによる治療は健康保険が適用されます。痔でお悩みの方は一度、専門医にご相談ください。



 
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