くまにち メディカルインタビュー
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形成外科編

2010/7/23掲載
 
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種類や程度で異なる傷の治療 処置によっては大きな傷跡が残る場合も
 
いはら形成外科クリニック 院長
猪原英二氏
野外に出かけることの多い夏は、けがも多くなりますね。今回は、一般的なけがの応急処置や受診が必要なケースについて話を聞きました。

 ■ひと口に「傷」と言っても、いろいろありますよね。
 擦り傷や切り傷、何かに引っかけたりぶつけたりして大きな外力を受けて皮膚が裂ける裂創、顔をぶつけて自分の歯でけがをしたり、犬やネコなどに噛まれてできる咬(か)み傷などがあります。

 ■一般的な応急処置の違いを教えてください。
 擦り傷の場合は、まず水道水などで傷に付いている汚れをきれいに洗い流して、絆創膏(ばんそうこう)などで保護します。かさぶたを何度もはがしたり、化膿したりすると、治りにくくなるので注意して下さい。浅い切り傷も、きれいに洗い流して絆創膏保護でよいでしょう。絆創膏はなるべく皮膚を寄せて貼ったほうが治りやすくなります。

 ■どういう場合に、受診が必要ですか。
 擦り傷が1週間以上治らなかったり、深い切り傷で出血が多い場合などは医療機関を受診してください。擦り傷はケロイドのようになって大きな傷跡が残ることもあります。切り傷は神経や腱(けん)まで切れて感覚がなくなったり、指などが動かなくなる危険性もあります。裂創や咬み傷は化膿する場合も多く、化膿どめや内服薬が必要です。きれいに治るはずの傷も、処置が良くないと大きな傷跡として残ってしまうことがあります。気になる場合は早めに受診しましょう。また、もし皮膚が削れたり、ちぎれたときは、医療機関にその皮膚を持って行くようにしてください。再び接着すれば、傷の治りが早くなることもあるんですよ。



 
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