くまにち メディカルインタビュー
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美容皮膚科編

2010/7/2掲載
 
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見かけはソックリでも治療法が違うシミと肝斑 専門医できっちりチェックを !
 
なかむらファミリークリニック 副院長
中村佳代子氏
最近、よく耳にする肝斑(かんぱん)。一見すると、普通のシミのように見えますが、実は原因も治療法も違うそうです。詳しく話を聞きました。

 ■肝斑と老人性シミの違いを教えてください。
 老人性シミは、光老化という紫外線などによる肌の老化です。一方、肝斑は女性ホルモンの影響を強く受けています。眼の下から頬にかけて左右対称のシミが肝斑だと思われていますが、わかりやすい典型例ばかりではなく、濃いシミの下に隠れている肝斑に気付かない方も多いです。専門医でも顔全体をじっくり観察しないとわかりにくいこともよくあり、自己判断はキケンですね。

 ■治療法も異なるのですか?
 老人性シミには光治療やシミレーザー治療が有効ですが、肝斑のある人は、その治療でシミが濃くなって逆効果になることがあります。また、老人性シミと肝斑が同時にある人は、肝斑予備軍が顔全体にもあると考えた治療を受けなくてはいけません。つまり、肝斑のある人は、気になっているものが老人性シミであっても、肝斑の治療を受けることになるんです。

 ■どのような治療ですか?
 肝斑にも使える「デュアルレーザー」というレーザー治療器を使用します。ペン先で顔全体をなでるように、細く、細かくレーザー光をあてます。シミ用の光治療やレーザーは光のまぶしさとパチッという刺激感がありますが、デュアルレーザーではまったく刺激感がなく抵抗感なく受けられます。しみ、赤ら顔、ニキビ、肌の色ムラの解消にも効果があります。治療は2〜3週間に1度、そのつど少しずつ改善し効果が出てきます。まずは、専門医で正しい診断を受けることから始めてみませんか?



 
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