くまにち メディカルインタビュー
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美容外科編

2010/6/4掲載
 
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汗ばむと気になるワキからのニオイ 多様なワキガ・多汗症の治療法
 
共立美容外科熊本 院長
田中 哲一郎氏
混んだ電車やバス、風通しが悪い空間など、湿気でニオイがこもって他人に不快な思いをさせていないか心配…。無臭が好まれる昨今、特にこれからの季節に相談が増えてくる「ワキガ・多汗症」について話を聞きました。

 ■汗をかく量とニオイの強さは関係あるのですか?
 人の体には、エクリン腺やアポクリン腺といった汗腺があります。中でも、ワキガに関係するのはアポクリン腺です。ワキに多く存在する汗腺ですが、実はアポクリン腺から分泌された時の汗自体は無臭です。しかし、タンパク質や脂質を含んでおり、これらを皮膚常在菌が化学分解する際に発生するニオイが、ワキガの原因となるのです。エクリン腺は水分のみを分泌するため、ニオイはさほど気にならないでしょう。

 ■治療法を教えてください。
 ボトックスという薬液を注射器でワキの下に注入する方法があります。末梢神経からの命令を汗腺に伝わりにくくする薬液なので、汗が出にくくなります。10分程度で終了し、効果は半年〜1年程度持続します。効果が一定期間なので、この時季に注入し、本格的な夏を迎える方も多いですね。

 ■より効果が持続する方法はありませんか。
 ローラークランプ法なら汗腺自体を除去するため、ボトックスと比べて、より効果が持続します。これは、腕の付け根1カ所からカニューレという細い管を挿入し、ローラーで皮膚を押さえながら汗腺を吸引する方法です。挿入口に傷跡保護器具を使用するので、傷跡はほとんど目立たなくなります。手術は約30分で終了し、入院は不要です。いずれの方法も、まずはカウンセリングを行います。一人で悩まず、まずは専門医へご相談ください。



 
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