くまにち メディカルインタビュー
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美容整形最前線 ワキガ・多汗症

2006/4/8掲載
 
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ワキの臭い、黄ばみが気になります
 
共立美容外科熊本院長
山田 雅明氏
最近暖かい日が多くなり、汗ばむこともしばしば…。特にワキの下の臭い、シャツなどへの黄ばみが気になるものです。エチケットとして、そしてコンプレックスの解消のためにもどうにかならないのでしょうか。

 ■ワキガや多汗症の相談が増えているそうですね。
 暖かい季節になると相談者が増える傾向にあります。相談に来られる患者さんには、ワキガ臭のひどい場合と、ほとんど臭わないのに本人がワキガだと思い込んでいたり、多汗症と勘違いしていたりする場合があります。人体には3種類の汗腺があり、主にアポクリン腺と皮脂腺からの汗を、皮膚常在菌が化学分解すると異臭の原因となります。もうひとつのエクリン腺からの汗が多い場合は、さほど臭いは気にならず、多汗症という場合が多いようです。

 ■治療法は。
 ワキガを根本から治すにはローラークランプ法が適しています。まず、腕の付け根の1カ所から2〜3mmのカニューレ(吸引棒)を挿入します。そして、ローラーで皮膚を押さえながら、臭いや汗の原因となるアポクリン腺、皮脂腺、エクリン腺を吸引するのです。カニューレ挿入の際に傷跡保護器具を使用することで、傷跡は最小限に抑えられ術後数カ月で殆ど目立ちにくくなります。また、この治療は毛根部分まで達する為80%前後の脱毛効果もあります。つまり、脱毛効果のない手術は、ワキガ・多汗症に対しても効果がないといえます。手術は局所麻酔で40分程度、入院の必要はありません。  また、手術に不安がある方には、ボトックスをワキに数カ所注射する方法があります。末梢神経からの命令を汗腺に伝わりにくくするボトックスの働きを利用して、汗腺の活動を制限させるのです。手軽な方法ですが、持続期間は約半年〜1年です。



 
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