くまにち メディカルインタビュー
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内科編

2010/5/14掲載
 
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早期発見・治療が大切なB型肝炎 医療費助成の利用で適切な治療を
 
九品寺クリニック院長
横山利美氏
4月1日から、B型肝炎治療に対する国の医療費助成がスタートしました。検査や早期治療の重要性について詳しく聞きしました。

 ■B型肝炎治療に対する医療費助成が始まったそうですね。
  はい。これまで助成の対象となる医療(核酸アナログ製剤の内服治療など)を受けている方や、これから受ける予定のある方は、事前に申請をして認定を受ける必要があります。

 ■B型肝炎とはどんな病気ですか。
 B型肝炎ウイルスの感染によって起こる肝臓の病気です。以前の輸血、性交渉、針刺し事故などが原因となる急性肝炎と、主に母子感染あるいは幼少期の感染によって起こる慢性肝炎があります。急性肝炎は多くの場合、自覚症状がないまま治癒することが多いのですが、まれに劇症肝炎という急性の肝不全を発症します。このため肝炎の患者さんと血液などを介して接触する可能性がある場合は、ワクチン接種などを行います。B型肝炎はキャリアあるいは慢性肝炎の状態でも気づかないうちに肝硬変に進行したり、肝がんが発生することもあります。このため定期的に血液検査や画像検査を受け、必要に応じた治療を行うことが大切です。母子感染での肝炎も多いので、家族にB型肝炎の患者さんがいる場合、必ず専門医を受診していただきたいと思います。感染しているかどうかわからないという方は、一度は検査を受けられることをお勧めします。肝炎ウイルス感染の可能性がある方には、無料検査も行われています。また一定の条件を満たす患者さんを対象に、B型及びC型肝炎に対するインターフェロン治療の助成制度もあります。これまで治療費の負担がネックになっていた方も、一度専門医にご相談ください。



 
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