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“空腹”の効用いかして健康な体づくり 免疫力が高まり、生活習慣病の予防へ |
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「腹八分は医者いらず」と言われるように、少なめに食べることが健康のカギになるようです。医学的な“空腹"の効用について詳しく聞きました。 |
■健康のためには一日3食きちんと食事を取ったほうがよいのでしょうか? |
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実は、そうとも言えないんですよ。最近の研究では、高栄養食より、少食や断食をしたほうが健康に有効というデータが出ています。寄生虫から哺乳類の猿に至るまで、いろいろな動物実験を行った結果、「摂取カロリーを制限すると寿命が長くなった」という報告もあるようです。アメリカの研究では、末期がんの人が高栄養食を食べ続けると余命が50%以上も短くなる、という結果が出ており、さまざまな実験データから、空腹が免疫力を高めると考えられています。 |
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白血球の一つに「マクロファージ」という細胞があります。この細胞は、がん細胞や有害なウイルス、細菌を飲み込んで分解する働きがあります。しかし、体が高栄養状態にあると、糖や脂肪、タンパクなどの栄養分ばかりを吸収し、がん細胞やウイルスなどに対して有効に働かなくなってしまいます。毎日の食べ過ぎは、肥満の原因になるだけでなく、生活習慣病やがんとも大きく関係していると言えます。空腹は確かに苦痛ではありますが、免疫機能を高めて感染症を防ぎ、がんなどの病気の予防に大きく貢献してくれるのです。空腹を味方にして、健康な体づくりを心がけましょう。
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