くまにち メディカルインタビュー
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皮膚科最前線 ニキビ

2010/3/19掲載
 
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漢方、レーザーを用いたニキビ治療
 
駕町 太田皮ふ科 院長
太田 浩平氏
皮膚科学会認定皮膚科専門医。
1964年生まれ。筑波大学卒。九州大学皮膚科入局。九州大学大学院を経て、新日鉄八幡病院皮膚科部長。99年に父の診療所(保田窪)を継承。2002年に日赤通りに移転。
思春期に限らず、20〜30代になっても悩む人が多い大人のニキビ。ニキビのできにくい体質へ導く漢方薬を使った治療法とレーザーを用いてニキビやニキビ跡を早期に改善する方法について伺いました。

 ■健康保険が適用されるニキビ治療はありますか?
 漢方薬を中心とした処方があります。患者さんの「証」(=体質)に合わせて煎じたエキス剤を使用することが多いですね。十代によく見られる化膿したニキビには十味敗毒湯がよく用いられます。二十代以降の女性で、生理前にあごの周りなどに出現する、いわゆる大人のニキビには、桂枝茯苓丸を配合した漢方薬に効果がみられるようです。ニキビができにくくなるよう漢方薬で根本的な体質改善を図ります。

 ■大人のニキビの原因と治療はどのようなものがありますか?
 大人のニキビはあご周囲を中心にできやすく、月経前に悪化しがちです。ストレスや食生活の乱れなども原因とされ、治療としては血行を促進させる漢方薬の処方や、ビタミンを使って酸化ストレスをしっかり抑え、血流を促す方法などが効果があるようです。

 ■早く治したい場合の治療は?
 赤い色に反応する性質の色素レーザー(Vビーム)があり、照射すると真皮のコラーゲンを増やしたり、毛細血管の拡張を抑え、赤みやニキビ跡に沈着した色素に作用します。また、顔全体に脱毛のためのレーザー(ジェントルレース)を当てると毛穴の汚れを飛ばし、皮脂腺に働きかけて、ニキビや開いた毛穴を改善する効果があります。レーザー照射はゴムで弾いたほどの痛みで、治療後は化粧して帰宅することもできます。ただ、保険適用外になるので、同じ疾患に対して保険診療との混合診療はできません。詳しくは医師までお尋ねください。



 
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