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産科・婦人科最前線 不妊治療

2010/3/6掲載
 
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不妊治療に理解ある社会へ
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
不妊治療の経済的負担を軽減するため、熊本県の助成金制度が一部変更になり、治療が受けやすくなったそうです。詳細を聞きました。

 ■不妊治療は、金銭的、時間的な負担が大きいというイメージを持っている方も多いようですが。
 そうですね。特に体外受精は、一般の不妊治療では妊娠の見込みが少ないと思われる人を対象に行うので、保険診療外の治療なども含めて、金銭的な負担はある程度かかってしまいます。

 ■体外受精や顕微授精(特定不妊治療)に関する助成について教えて下さい。
 以前も特定不妊治療にかかる費用の一部を助成する「熊本県特定不妊治療助成事業」はありましたが、昨年秋の改正で、その助成額が1回の治療につき10万円から15万円にアップされました。これは夫婦一組に対して、1年に2回を限度に通算で5年間助成されるものです。申請については、県や市の担当窓口やホームページで詳細を確認の上、該当される方はぜひ利用されることをおすすめします。

 ■体外受精や顕微授精が必要な場合、通院はどの程度になりますか?
 患者さんによって検査や注射などの治療内容は異なりますが、おおよそ月に7日〜20日ほどになると思われます。通院日数の多い治療ですが、熊本市役所ではいち早く「不妊治療休暇」が導入されるなど、不妊治療への理解は年々高まっています。今後もさらに、患者さんの負担が軽減される社会になることを期待し、そのためのお手伝いを積極的にしていきたいと思います。 ■不妊治療教室 3月14日(日)午後1時から開催。参加費無料。 詳細は【電話】096(322)2996へ。



 
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