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田崎橋耳鼻咽喉科会長 熊本東耳鼻咽喉科理事長
宮村健一郎氏
医学博士 |
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| 鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど花粉症の人にとっては、つらい季節が到来しました。年々、子どもや高齢者にも発症する人が増え続けているという花粉症の対策と治療法などについて聞きました。 |
| ■花粉症を発症する人が、年々増え続けているようですね。 |
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| 患者数はここ10年間で10%増加し、日本の全人口の4人に1人が何らかの花粉症を抱えていると言われています。近年は、子どもの発症例も多く、5歳から9歳の15%、10歳から19歳の30%が罹患（りかん）しているというデータが出る一方、高齢になって初めて発症するという人も増えています。 |
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| 鼻水、鼻づまり、頭痛などは風邪の症状と似ていますが、花粉症の場合、目や肌のかゆみが出ることが特徴の一つです。この時期に花粉症と診断されたら、抗アレルギー薬の内服と点鼻スプレー、目薬などの薬物療法で治療を進めます。 |
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| まずは花粉を家に入れないことが大切です。花粉情報をチェックし、花粉の飛散量の多い日は布団や洗濯物を外に干さない、こまめに部屋の掃除をする、不要な外出は避けることなどを心がけてください。また外出する際は、花粉が付着しやすいウール素材の服は避け、マスク、めがね、帽子を着用。家に入る前に全身の花粉を払い落とし、帰宅後は手洗い、うがいを徹底しましょう。花粉症は一度発症すると全治するケースは少なく、重症化すると学習や仕事の能率が落ち、ストレスから内臓疾患などを引き起こすこともあります。花粉症の症状が出たら、早めに専門医の診断を受け適切な治療を進め、重症化しないための万全の対策をとりましょう。 |
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