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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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産婦人科医の数が減少し、お産や手術ができる病院、診療所も不足。それに伴い、手術待ちの患者が多くなっています。一方、20歳代の子宮頸がんは増加しており、進行した場合、手術が困難なため、ワクチンによる予防が重要となってきそうです。 |
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日本では1年間に約2500人が子宮頸がんで命を落としています。HPV(ヒトパピローマウイルス)というイボを作るウイルスが原因ですが、子宮頸部に感染し、10〜20年後に子宮頸がんを発症します。これは性感染症の一つですが、感染してもほとんどの場合、ウイルスは自然に消失します。感染が継続した一部の人だけが発症します。 |
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HPVの中の16型・18型と呼ばれるウイルスは高い確率で子宮頸がんを起こしやすいことが分かっています。今月22日に国内初の子宮頸がんワクチンが発売されます。 |
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対象年齢は10歳以上の女性で、3回の接種が必要です。接種から6〜7年は効果が持続します。このまま産婦人科医が減少すれば、将来的に子宮頸がん手術が受けられない可能性も考えられるので、予防ワクチンは積極的に接種すべきでしょう。今のところ費用は自己負担となっています。 |
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先進諸国では、このワクチンは公費負担で提供しているところが多いんですが、日本はまだ保険外で自己負担です。今後のためにも、若い女性に対して思いやりのある政策ができるといいですね。 |
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