くまにち メディカルインタビュー
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皮膚科最前線 伝染性軟属腫(水イボ)

2006/4/22掲載
 
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「他の子供にうつす前に治療を」
 
のぐち皮ふ科院長
野口 博光氏
医学博士。皮膚科専門医。 1990年防衛医大卒。自衛隊熊本病院、熊本大・大学院を経て、のぐち皮ふ科院長。
幼稚園児に多くみられるという水イボは、他の子供にうつるそうです。肌の露出が多くなるこれからの季節は、特に気をつけたいものですね。

 ■水イボとはどのような病気ですか。
 小学校低学年までの子供にできるアワ粒のような発疹で、中に白い芯がみえます。脇の下など、こすれる部分に多くできます。医学用語の伝染性軟属腫という名前のとおりウイルス性の感染症で、肌と肌が接触することによって感染します。特に、プールではタオルやビート板を介してうつることもあります。乾燥肌の子供は感染しやすく、かきむしって他の部位にうつり、数が増えてしまいます。

 ■放っておいたらどうなるのでしょうか。
 放っておいても2年以内に自然に治ることが多いようです。しかし、治るまでに数が増えて外見が問題になったり、かゆみが強くかき傷からバイ菌が入ったりすることもあります。また、症状が少なくて本人は平気でも、お友達にうつるからプールに入れないと言って治療を希望する方もいます。

 ■治療方法は。
 ピンセットでイボの芯をつまみとります。来院の2時間程前に麻酔テープを患部に貼ると、痛みを減らすことができます。イボを取っても、しばらくは再発することがありますので、治るまでに数回の治療が必要です。また、イボに抵抗力がつくような飲み薬もあります。他の子供にうつさないためにもプールが始まる前に治した方がよいでしょう。



 
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