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これからますます暖かくなり、汗ばむ季節です。特に、梅雨の時期になればむし暑さが増し、ニオイも気になるもの。その前に何とかしたいと思っている人も少なくないでしょう。ワキガ・多汗症について聞きました。 |
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人の体には、皮脂腺、エクリン腺、アポクリン腺の3種類の汗腺があります。その中でもワキガの発生に関与している汗腺は、アポクリン腺です。本来は無臭なのですが、タンパク質や脂質を含んでいるために、これらを皮膚常在菌が化学分解します。それが異臭の原因なのです。水分のみを分泌するエクリン腺からの汗が多い場合は、さほど臭いは気にならないでしょう。また、衣類の黄ばみは、汗が空気にふれて酸化することが原因です。 |
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ローラークランプ法があります。腕の付け根の1カ所から2〜3mmのカニューレ(吸引棒)を挿入し、ローラーで皮膚を押さえながらアポクリン腺、エクリン腺を吸引します。カニューレ挿入の際は、傷跡保護器具を使用するので、傷跡は最小限に抑えられ、術後数カ月でほとんど目立ちにくくなります。手術は局所麻酔で40分程度で、その日のうちに帰れます。この治療は、毛根部分まで達するため80%前後の脱毛効果もあります。つまり、脱毛効果のない手術は、ワキガ・多汗症に対しても効果がないといえます。
また、手術に不安がある方は、ボトックスという薬をワキに数カ所注射する方法がよいでしょう。末梢神経からの命令を筋肉や汗腺に伝わりにくくする働きを利用して、アポクリン腺やエクリン腺の活動を制限させるのです。注射だけなので手軽に受けれますが、一時的な制限になるので永続的な効果は得られません。効果の持続期間は約半年〜1年です。 |
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