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添島歯科クリニック理事長
添島 正和氏
歯学博士
日本顎咬合学会指導医 |
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歯磨きしているのに歯が悪くなる─。そんなときは歯並びやかみ合わせに原因があるのかもしれません。歯の病気は虫歯や歯周病をはじめ、顎(がく)関節症から全身の健康状態にまで影響を及ぼしているそうです。 |
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歯の二大疾患は虫歯と歯周病です。歯周病は歯周病菌により歯を支えている骨が壊され、歯ぐきから血やウミが出て、進行すると歯が抜ける病気です。本人が気づかないうちに重症化しがちで、心疾患や糖尿病、誤嚥(えん)性肺炎、妊婦の早産や低体重児出産などへの関連性が証明されています。また、菌が血管内に入って動脈硬化を起こしたり、血小板に作用して血栓を作る可能性もあると指摘されています。 |
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■歯を失ったり歯並びが悪かったりすると、どんな問題が? |
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審美性だけでなく、①虫歯や歯周病になりやすい②よくかめない③発音障害を起こす④顎関節症を誘発する⑤あごがゆがむ、出っ歯や受け口になる⑥口呼吸になって集中力が落ち、心臓にも負担がかかる─などの問題が生じる恐れがあります。 |
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インプラント治療があります。インプラントは、チタン製の人工歯根を歯が抜けた骨の中に埋め込み、その上に人工歯を固定する方法です。特長として、①残っている天然の歯を傷つけない②残っている歯の寿命を延ばす③かんだ時の感触などが天然の歯とほとんど変わらず違和感がない─などがあります。ただ、骨の状況や喫煙、糖尿病などが原因で治療が困難な場合もあり、そうしたケースにいかに対処するかが重要です。 |
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顎関節症は、歯並びの悪さやストレスによるかみ締めなどで起こる、あごの筋肉の緊張が原因です。症状としては①あごの痛み②口が開かない③口を開けるとカクンと音が鳴る④肩こりや首の痛み⑤片頭痛⑥めまいや耳鳴り─などが挙げられます。ほかの診療科の医療機関を受診して何も異常がない場合は顎関節症の疑いがありますので、一度かみ合わせの検査をお勧めします。 |
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①低周波などによる筋肉のリラクセーション②かみ合わせの調整③くいしばりの自覚と予防④治療用マウスピースの装着⑤咬合(こうごう)の再構成⑥矯正治療─などを行います。歯並びを治すとメンテナンスしやすい口腔(こうくう)内環境ができるので、虫歯や歯周病のリスクが減ります。その結果、歯の寿命を延ばし、全身の健康促進にも役立ちます。保険適用の治療もあるので、詳しくは歯科医師にご相談ください。 |
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