くまにち メディカルインタビュー
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美容整形最前線 ワキガ・多汗症・黄ばみ

2006/5/20掲載
 
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「ワキの臭いと汗…どうにかならないの?」
 
共立美容外科熊本院長
山田 雅明氏
これから蒸し暑くなると、ワキの下の汗が気になりますね。特に、エレベーターなどの密室では臭いに敏感になってしまうことも…。そこで、ワキガ・多汗症の治療について聞きました。

 ■ワキガの原因を教えて下さい。
 人体には、皮脂腺、エクリン腺、アポクリン腺の3種類の汗腺があり、主にアポクリン腺と皮脂腺からの汗を、皮膚常在菌が化学分解することで異臭の原因となります。もう1つのエクリン腺からの汗が多い場合は水分のみを分泌するので、さほど臭いは気にならないでしょう。  気になる方は、次のワキガ体質の自己チェックをしてみて下さい。 (1)耳あかがネバネバしている(湿っている)(2)家族の中にワキガの人がいる(3)衣類などのワキの部分に大量に汗が付着する、黄色くなる(4)ワキ毛が太くて濃い(5)緊張したり、興奮するとワキの下の汗が多くなる(6)冬でもワキの下に汗をかきやすい。これらに該当する場合は、ワキガ体質の傾向があります。

 ■治療法は。
 ワキガを根本から治すにはローラークランプ法が適しています。この手術は局所麻酔で40分程度で終了し、その日のうちに帰れるので入院の必要もありません。具体的には、腕の付け根の1カ所から2〜3mmのカニューレ(吸引棒)を挿入し、ローラーで皮膚を押さえながらアポクリン腺、エクリン腺を吸引します。また、傷跡保護器具を使用してカニューレを挿入するので、傷跡は最小限に抑えられ、術後数カ月で殆ど目立ちにくくなります。この治療は、毛根部分まで達するため80%前後の脱毛効果があります。つまり、脱毛効果のない手術は、ワキガ・多汗症に対しても効果がないといえます。  手術のほかは、ボトックスをワキに数カ所注射する方法があります。効果の持続期間は約半年〜1年です。



 
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