くまにち メディカルインタビュー
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産科・婦人科最前線 早産予防のための細菌検査と超音波検査

2009/9/19掲載
 
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早産予防で元気な赤ちゃんを!
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
早産は、未熟なまま生まれた赤ちゃんの命を脅かすとともに、生まれたばかりの我が子と離れて暮らさなければいけないため、お母さんも大きなストレスを受けます。早産にならないための注意点を伺いました。

 ■早産とその問題点を教えて下さい。
 早産とは、妊娠22週目から36週目ワでに出産することを言います。未熟なまま生まれてきた赤ちゃんは、NICU(新生児集中管理室)に入るのですが、現在、未熟児の出産が多いためベッドが足りず、新しい命を守りきれない状況なんです。県内での治療が不可能な時は、県外へ搬送されることもあります。

 ■どんな妊婦さんが、早産になりやすいのですか?
 分かってきたことは、子宮頚管の長さとの関係もあるということです。子宮頚管は子宮の下3分の1ほどにある管状の部分で、通常4pほどの長さです。妊娠末期や切迫早産の時には短くなり、子宮口が開きます。早産になるのは、経腟超音波検査時に頚管の長さが2・5p以下の時が多いようです。そのほかに大変重要な症状として、おりものが多い妊婦さんは妊娠途中で破水しやすく、早産になるので注意が必要です。

 ■早産予防のための検査について教えて下さい。
 子宮頚管は、妊娠18週ころから超音波検査で長さを確認することができます。その時、短くなっていれば、入院、子宮収縮抑制剤投与や子宮頚管をしばる手術をします。腟分泌検査で乳酸菌が少なかったり、早産の原因菌が見つかった場合は、妊娠中期に抗生物質を1週間ほど服用すれば予防につながります。担当医に異常がないかを正確に診断してもらい、早産を予防しましょう。



 
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