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形成外科最前線 逆まつげ

2009/9/12掲載
 
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まつげを抜かずに治療が可能
 
いはら形成外科クリニック 院長
猪原英二氏
眼球にまつげが触ってしまう逆まつげ。角膜を傷つけ、目の疾患を引き起こす場合もあるので要注意です。そこで、治療法を聞きました。

 ■逆まつげについて教えてください。
 逆まつげの正式名は、「睫毛内反症(しょうもうないはんしょう)」といいます。まぶたが内側に入り込み、結果まつげが眼球に当たる症状です。先天的なものと、老化によるまぶたのたるみが原因の後天的なものとがあります。先天性の睫毛内反症は、成長とともに自然と治癒することもあるので、専門医に相談し、経過を観察しましょう。

 ■治療法は?
 一番簡単な治療は、角膜に当たるまつげを抜く方法です。ただし、まつげが生えてくれば、再発のツ能性は高いですね。また、女性にとっては大事なまつげがなくなると、目元の印象が変わったり、マスカラなどお化粧ができないと気にする方もいらっしゃるようです。そういう方には、まつげはそのままに、内側に入り込んだまぶたを外側に向くようにする手術があります。

 ■どのような手術ですか?
 上まぶたの内反症は、二重にする埋没法で大半が治療できます。まぶたが厚ぼったく、埋没法では治療が難しいときは、まぶたを切開し、まつげが外向きになるよう筋肉を矯正します。下まつげは、余分な皮膚を切除し、まつげが外に向くよう施術します。手術時間は、10分〜1時間弱程度で入院の必要はありません。保険治療内で、片側5000円程度です。局所麻酔が可能なら、お子さんでも手術は受けられます。まずは一度、専門医に相談されると良いでしょう。



 
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