くまにち メディカルインタビュー
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産科・婦人科最前線 不妊治療

2009/9/5掲載
 
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不妊治療に理解ある社会へ
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
不妊治療の経済的負担を軽減するため、熊本県の助成金制度が一部変更になり、治療が受けやすくなるようです。その詳細を聞きました。

 ■不妊治療は、金銭的な負担が大きいというイメージを持っている方も多いようですが。
 体外受精は、一般の不妊治療では妊娠の見込みが少ないと思われる人を対象に行うので、保険診療外の治療なども含めて、金銭的な負担はある程度かかってしまいます。

 ■特定不妊治療に関する助成内容が一部変わったようですね。
 はい。これまでにも、特定不妊治療(体外受精または顕微授精)に要する費用の一部を助成する「熊本県特定不妊治療費助成事業」はありましたが、今回の改正では、その助成額が1回の治療につき10万円から15万円にアップされました。これは、夫婦一組に対して、1年度2回を限度に通算で5年間助成されるもので、今年4月の治療までさかのぼって支給されるということです。申請については、県や市の担当窓口やホームページで詳細を確認の上、該当される方はぜひ利用されることをおすすめします。また、体外受精の内容についてはもちろんのこと、その他の不妊治療に関わることも、ぜひお気軽に専門医にご相談ください。昨年は、熊本市役所で「不妊治療休暇」が導入されるなど、前向きな取り組みが徐々に広がっているようです。今後はさらに、不妊治療への理解が進む社会になっていくことを期待しながら、そのためのお手伝いを積極的にしていきたいと思っています。 ■不妊治療教室 9月13日(日)午後1時から開催。参加費無料。 詳細は【電話】096(322)2996へ。



 
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