|
|
|
|
|
|
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
|
|
熊本でも新型インフルエンザの感染者が確認されました。もし、妊婦さんが新型インフルエンザにかかったと思われる場合は、どうすればよいのでしょうか。 |
■妊婦さんが新型インフルエンザにかかったらどうなりますか? |
|
通常、インフルエンザに感染した妊婦さんは重症化しやすく、肺炎など二次感染を併発して胎児にも影響を及ぼすことがあります。まだデータは不十分ですが、新型インフルエンザでも同様であろうと考えられています。
妊婦さんにインフルエンザと思われる症状がみられた場合、妊婦さんから妊婦さんへの感染を避けるために、かかりつけの産婦人科への受診は避けてください。今後、発熱相談センターはなくなる予定ですので、地域の一般病院を受診し、そこで入院加療か自宅での治療かを診断してもらいましょう。 |
|
|
|
米国ではタミフル、リレンザなどの抗インフルエンザ薬の投与が勧められています。米国疾病予防局のガイドラインでは、「抗インフルエンザ薬を投与された妊婦および出生したときに有害事象の報告はない」と記載されています。また授乳中の服用も可能とされており、現時点では母児分離を行うべきとの勧告はなされていません。しかしながら、赤ちゃんへの感染を最小限にするために、マメに手を洗い、マスクの着用にも気を配ってください。 |
|
|
■妊婦さんが新型インフルエンザ患者と濃厚接触した場合の対応は? |
|
タミフルやリレンザの予防的投与が勧められています。しかし、日本では予防的投与が保険で認められていないため、自己負担となります(自治体の判断で公費負担になることも)。いずれも連続して服用している期間のみ予防効果があるとされています。すべての点で今後、変更があるかもしれません。日頃から新型インフルエンザの情報に十分気をつけておきましょう。 |
|
|
|
|
|
|
|