くまにち メディカルインタビュー
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婦人科最前線 女性の性器の炎症

2009/7/18掲載
 
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症状を放置せず早めに受診を
 
聖アンナレディスクリニック院長
平井伸幸氏
気温や湿度が高い今の季節。いつもと違う、おりものの色や匂(にお)いの変化が気になる人も増えるようです。膣炎など女性の性器の炎症について詳しく聞きました。

 ■夏に膣炎の相談が多いと聞きました。
 膣炎は女性にとっては珍しい病気ではありません。膣炎と季節が直接関係あるというわけではありませんが、気温や湿度が高くなると、蒸れたり、匂いが気になるなど、どうしても不快な症状を感じやすくなるようです。

 ■原因はどんなことが考えられますか?
 カンジダ膣炎やトリコモナス症、クラミジア感染症、淋菌感染症など原因はさまざまで、性交渉でうつる場合もあります。膣には本来自浄作用があり、感染しても気づかないことも少なくありません。しかしストレスやホルモンバランスの崩れなどにより膣の抵抗力が弱ったりすると、おりものの色が違ったり、匂いが気になるなどの症状が現れます。

 ■市販薬を使っても大丈夫でしょうか。
 最近は市販薬もいろいろと販売されているので、利用される方も多いようですね。しかしカンジダ膣炎だと思ってその市販薬を使っていたら、症状が悪化してしまったという方も少なくありません。また、実際に受診をしてみたら、卵巣や子宮に腫瘍が見つかったりするケースもあります。安易に自己診断せず、おりものの色や量、匂いがいつもと違ったり、以前から気になっているなどの症状がある場合は早めに専門医にご相談ください。



 
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