くまにち メディカルインタビュー
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産科・婦人科最前線 人工授精

2009/5/2掲載
 
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人工授精法で妊娠するには
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
不妊治療の中で、治療方法のひとつの柱である「人工授精法」について聞きました。

 ■人工授精法とは?
 人工授精法は、排卵日に合わせて採取した精子を、女性の子宮内に直接注入する治療法です。具体的には、採取した精液を洗浄して細菌を除去し、その中から様々な方法で活発な精子を選び出して注入します。適応としては、精子減少症や性交困難などの男性因子、子宮の入り口で精子が動けない頚管(けいかん)因子、タイミング法で妊娠できない原因不明不妊などがあげられます。

 ■人工授精法で妊娠するためには、どのような注意が必要ですか?
 人工授精法では、排卵のタイミングに合わせ、いかに数の多い運動良好な精子を卵管に送り込めるかが成功のカギを握ります。すなわち、卵管の状態が良好で男性因子がそれほど重症でないことが、妊娠を成立させるために重要な要因となります。逆に、高年齢である、精子が少ない、卵管の状態がよくない、子宮や卵巣、卵管などの手術後であるなどはマイナスの要因となります。治療周期あたりの妊娠率は5〜8%、しかも人工授精によって妊娠する人の大半は5〜6回以内に成立するといわれています。そのため、それ以上の回数でも妊娠に至らない、精子数が極端に少ない、卵管の状態が悪いという場合は、体外受精などへのステップアップを薦めるケースが多いようです。人工授精法の特徴と適応をよく理解して、納得いく治療を行っていただきたいと思います。 ■不妊治療教室 5月17日(日)午後1時から開催。参加費無料 詳細は【電話】096(322)2996まで。



 
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