くまにち メディカルインタビュー
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美容整形最前線 ワキガ・多汗症

2005/7/23掲載
 
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「注入法で汗腺の活動を制限」
 
共立美容外科熊本院長
山田 雅明氏
ワキガや多汗症の悩みを持っている方は割と多いそうです。体臭も個性といわれますが、無臭が好まれる現代だからこそ、どうにかしたいと思っている方も多いことでしょう。ワキガ・多汗症の治療法について聞きました。

 ■ワキガの原因を教えてください。
 ワキの下には2種類の汗腺があり、水分の多い普通の汗を分泌するのがエクリン腺、そしてワキガの原因になる臭いはアポクリン腺からの分泌による不飽和脂肪酸です。ワキガ体質の人は、アポクリン腺の数が多いのです。多汗症の場合、エクリン腺からの汗が多いのであれば臭いはあまり気にならないでしょう。

 ■何か治療法がありますか。
 ボトックス注入法があります。ボトックスをワキに注射することにより、末梢神経からの命令が筋肉や汗腺に伝わりにくくなり、アポクリン腺やエクリン腺の活動が鈍くなるのです。当日はすぐに帰れて、シャワーも可能ですが、汗腺の働きを一定期間制限するだけの治療なので、永続的な効果ではなく、効果の持続期間は約半年〜1年です。

 ■では、効果が持続するほかの方法はありますか。
 ローラークランプ法があります。腕の付け根の1カ所から2〜3oのカニューレ(吸引棒)を挿入し、ローラーで皮膚を押さえながらアポクリン腺、エクリン腺を吸引します。また、傷跡保護器具を使用してカニューレを挿入するので、傷跡は2〜3o程度で、術後数カ月でほとんど目立ちにくくなります。手術は局所麻酔で40分程度。その日のうちに帰れます。この治療は、毛根部分まで達するため80%前後の脱毛効果があります。つまり、脱毛効果のない手術はワキガ・多汗症に対しても効果がないとお考え下さい。ワキの臭いや汗、黄ばみなどが気になる方は、一度専門医にご相談下さい。



 
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