くまにち メディカルインタビュー
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耳鼻咽喉科最前線 アレルギー性鼻炎

2009/4/11掲載
 
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症状に合った治療と生活習慣の改善を
 
熊本東耳鼻咽喉科クリニック
小山田幸夫氏
熊本大学医学部卒業
日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医
日本気管食道科学会認定 気管食道科専門医
患者数が年々増えているといわれている花粉症は、アレルギー性鼻炎の一つだそうです。一度かかってしまうと、完治することは少ないアレルギー性鼻炎の治療と日常生活の注意点

 ■花粉症とアレルギー性鼻炎の違いを教えてください。
 花粉症は、季節性のアレルギー性鼻炎の一つです。熊本ではそろそろスギ花粉が一段落。カモガヤ、イネ科の雑草の花粉が飛散し始めています。中には6月ごろまで飛散し続けるものもあり、油断はできません。花粉症と違い、1年を通して症状が現れるのが、通年性アレルギー性鼻炎です。風邪を引くと鼻炎が悪化する人の場合、ハウスダストやダニが原因となっている場合もあるんですよ。

 ■アレルギー性鼻炎かどうかを調べる方法は?
 発熱しない、水っぽい鼻水がいつまでも続く、朝方や午前中に症状がひどくなるといった場合は、風邪ではなくアレルギー性鼻炎の可能性が高いですね。問診のほか、鼻内所見の診察、鼻汁の顕微鏡検査などにより、短時間で的確な診断が可能です。さらに腕の皮膚で抗原反応を見るパッチテストや血液検査をすれば、アレルギーの原因を特定することができます。

 ■治療法と生活上の注意点を教えてください。
 症状に応じて、抗アレルギー薬と点鼻スプレー、目薬などを組み合わせます。最近の薬は副作用も少なく、効果も高くなっていますが、それでも症状が改善しない場合、レーザー治療も有効です。アレルギーの原因となる物質を排除するだけでなく、ストレスを溜めず、飲酒・タバコなどの生活習慣にも注意するようにしましょう。



 
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