くまにち メディカルインタビュー
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形成外科最前線 ワキガ

2009/3/14掲載
 
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汗腺除去手術は保険治療でも可能
 
いはら形成外科クリニック 院長
猪原英二氏
暖かくなるにつれて気になるのが、汗や体のにおい。ひょっとしたら自分はにおっているんじゃないかと、不安になったことはありませんか? ワキガについて聞きました。

 ■ワキガについて教えてください。
 汗はエクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺から分泌しています。エクリン腺から分泌する汗は、ほとんど水分でにおいませんが、わきの下などにあるアポクリン腺から出る汗はタンパク質、アンモニアなどの成分を含んでいます。この成分が皮膚の細菌などで分解され、においを発生するのがワキガです。

 ■対処法はありますか?
 まずは局所を清潔に保つことが大切。発汗を抑える外用薬や内服薬、細菌を抑える抗菌剤、消毒薬も有効です。ボトックス注射で交感・副交感神経の働きを弱め、汗腺の活動を抑える方法もあります。

 ■根本的に治療するには?
 アポクリン腺の除去手術を行います。よく行われるのが吸引法、ローラーシェービング法、剪除(せんじょ)法。吸引法はわきの下を数ミリ切開し、機器で汗腺を吸引します。ローラーシェービング法は、特殊な機械で皮膚の裏側から汗腺を除去します。いずれも傷跡が小さいのが特徴ですが、保険外治療の上、効果が不確実なこともあります。剪除法は皮膚を4〜5p切開し、汗腺を直接取り除く方法。手術は2時間程度、片側ずつ2週間ほど時間を空けて行います。保険内治療なので治療費は4万円前後です。傷跡も目立たず、効果も確実ですが、痛みが残るため10日ほど日常生活に支障をきたす場合があります。専門医に相談しながら、自分に合った治療法を考えるといいでしょう。



 
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