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婦人科最前線 不妊症治療

2005/7/23掲載
 
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「子宮内膜症は不妊症の原因に」
 
ART女性クリニック院長
小山 伸夫氏
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。
日本内視鏡外科学会技術認定医。
日本臨床細胞学会細胞診専門医、指定医。
20代〜40代の女性のおよそ10%、約12万人もの女性が、子宮内膜症の治療を受けているといいます。気になる子宮内膜症についてお尋ねしました。

 ■子宮内膜症とは、どんな病気なのでしょうか?
 子宮内膜症という名前から、子宮の病気と思われがちですが、正しくは子宮内膜という、本来子宮の内側にあるべき組織と似た組織が、子宮以外の骨盤の中で発生し、増えていく病気のことをいいます。起源は子宮の可能性もありますが、発生、増殖するのは子宮以外の場所ということになります。

 ■主な症状と治療法は?
 症状としては月経痛、骨盤痛、不妊症があげられます。月経痛の特徴は、疼痛が月日を経つにつれて次第に強くなっていくこと。また月経でない時も、下腹部痛、腰痛、性交時の疼痛、排便の時の疼痛がみられる場合があります。診断は、婦人科の診察(内診)、直腸診、超音波検査、血液検査(腫瘍マーカー)、確定診断は腹腔鏡検査が必要になります。 それぞれの症状に合わせて薬物療法(ホルモン治療、ピル、漢方薬)、手術(腹腔鏡下手術、開腹手術)など、症状をより良くする治療を行いますが、長期的にコントロールしていく必要がありますね。 子宮内膜症は不妊症の原因にもなり、妊娠を希望される女性にとっては深刻な問題になります。不安なことはお気軽に専門の先生に相談されて納得のいく治療法を選ばれることをおすすめします。



 
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