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産科・婦人科最前線 不妊治療

2009/2/7掲載
 
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喫煙も不妊の要因。生活習慣の見直しを
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
増加傾向にある不妊症。要因の一つといわれる喫煙をはじめ、日常生活での注意点を聞きました。

 ■喫煙は不妊症に関係しますか?
 はい。不妊症には、喫煙などの嗜(し)好のほか、生活習慣や身体的・精神的な面も原因となる場合があります。女性の喫煙については、一日に1〜10本タバコを吸う人は吸わない人に比べて約10%、10本以上吸う人は約15%、妊娠率が下がるという調査結果が出ています。男性の場合も、精子の数の減少や運動能力の低下といった精液の状態の悪化だけではなく、性機能面にも影響を及ぼすことが報告されています。同居されている家族の喫煙も影響すると思われますので、周囲の喫煙者の理解も必要です。

 ■喫煙以外に注意することはありますか?
 飲酒についても1週間に4日以上、アルコール総量で96g以上(ワインボトル1本、ビール350ミリリットル缶8本程度)の飲酒をする人は、飲酒をしない人に比べて不妊症の原因となる排卵障害や子宮内膜症になりやすいというデータがあります。詳しくは、不妊予防協会のホームページ(http://www.jrha.org/yobousoudan.html)に「不妊になる可能性のある要因チェックリスト」がありますので、一度調べてみられることをお勧めします。この機会に自身の生活を見つめ直し、不妊症の原因になり得ることは、可能な限り避けていただきたいと思います。詳しくはお気軽に専門医にお尋ねください。 ■不妊治療教室 2月15日(日)午後1時から開催。参加無料。詳細は【電話】096(322)2996まで。



 
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