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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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子宮頸がんは20代の若い人に増えています。早期発見できれば子宮をとらずに済み、妊娠も可能なのだそうです。がん検診、あなたは受けていますか? |
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子宮頸がんの原因の一つは、HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)というウイルスの感染です。このウイルスは性交渉で感染します。すなわち性交渉の経験があれば、年齢に関係なく誰でも感染している可能性があり、子宮頸がんになる可能性もあるというわけです。近年では20代の若年層にも子宮頸がんが増えています。 |
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年内に子宮頸がん予防のワクチンが発売予定ですが、高価である上に性交渉経験のない女性にしか効きません。現時点での一番の予防は、子宮頸がん検診を受けて前がん状態で見つけることでしょう。けれども今では子宮頸がん検診は2年に一度になりました。2年毎で良いという理由に、「米国は2年に一度のがん検診だから」と説明していますが、実は大きな誤りです。米国では80%の女性が子宮頸がん検診を受けています。受診率が高いのは、がんになった場合、検診を受けていない人には保険金が支払われないためです。疫学的に高い受診率であれば2年に一度で構いませんが、日本の受診率は20%程度(熊本市は7〜8%)で比較になりません。 |
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■1年に一度の子宮頸がん検診のメリットは何でしょうか? |
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子宮頸がん検診では、がんになる一歩手前(前がん状態)が分かります。また、前がん状態からがんになるのに最低でも6カ月はかかりますので、1年に一度検診を受けていれば、特殊なタイプを除き、子宮頸がんで命を落とすことはないでしょう。前がん状態程度なら、レーザーメスによる病変部のみの切除で、子宮をとらずに済みます。手術自体は20分程度です。受診を忘れないよう、毎年、誕生日などにがん検診を受けると良いでしょう。 |
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