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のぐち皮ふ科院長
野口 博光氏
医学博士。皮膚科専門医。 1990年防衛医大卒。自衛隊熊本病院、熊本大・大学院を経て、のぐち皮ふ科院長。 |
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これからの暖かい季節になると、たむしやみずむしなどで悩まれる方が増えるそうです。最近では、柔道やレスリングなどの格闘技をされる学生さんの間でも流行しているようです。ひどくなったり、かゆみが伴うものはつらいので、早く治したいものです。体にできるたむしについて聞きました。
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白癬は、白癬菌というカビが皮膚で発育する皮膚病です。足の白癬を足白癬(みずむし)といいますが、足以外の顔や体の皮膚に白癬菌がつくと、赤い丸い輪ができて、徐々に広がる特徴的な病変ができます。これを体部白癬といいます。一般に、形が銭に似ていることからゼニタムシといわれています。 |
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成人の男女ともに関係なくできます。特に、気温や湿度が高い場所で長時間働く人や運動して汗をかく人に多く見られます。子供は、新陳代謝が良いことから比較的なりにくいでしょう。 |
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体部白癬は、人から人へ感染しますが、犬や猫、ウサギなどのペットから感染することもあります。また、最近、柔道など格闘技をする学生さんの中で、新しい型の体部白癬が流行しています。感染すると首や顔に病変ができますが、白癬菌が頭髪に無症状で保持されるので、知らないうちに人にうつしてしまうのです。また、体部白癬は、足白癬や爪白癬を伴っていることもありますから、同時に治療しないと再発を繰り返すことになります。 |
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皮膚を清潔にして保つことが大切です。シャワーを励行し、汗をかいたら必ず拭くようにしてください。体部白癬には、塗り薬だけでなく、飲み薬の治療も有効です。家族や親しい人のためにも早めの治療が望ましいでしょう。気になる人は皮膚科への受診をお勧めします。 |
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