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牧野皮膚科医院院長
牧野 良造氏
熊本大学医学部卒。同大皮膚科入局。昭和53年開業。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 |
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ニキビ、赤ら顔にシミ、シワ、くすみ…。若い世代から中高年まで、肌の悩みは人によってさまざまです。それらの肌トラブル全般を、数回の照射で穏やかに改善するとされる光治療について聞きました。 |
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光治療は、525〜1200nm(ナノメートル)の広い波長の光を肌に照射する治療法です。レーザーは単一の波長のため治療する疾患によって使い分けが必要になります。しかし、光治療は幅広い波長の光が照射でき、皮膚に有害な紫外線などはカットされているので、肌の諸トラブルに対し同時に複数の効果が期待できます。 |
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まず、シミの破壊です。太陽光を20分受けたのと同じエネルギーを約100分の1秒に凝縮して照射するため、黒い部分にだけ作用します。同様に、ソバカスや肝斑にも照射できます。次に、シワの改善。光によって表皮にヒアルロン酸、真皮にコラーゲンが増え、皮下組織の体積が増して肌がリフトアップします。そして、美肌。毛を破壊すると同時に毛を作る毛母細胞もダメージを受けるので、毛穴が締まってニキビができにくくなり肌のキメも細かくなります。また、血管内にもコラーゲンが産生され血管が細くなるため、赤ら顔が改善されます。 |
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施術前は化粧を落とし目を保護するゴーグルを掛けます。1回の照射所要時間は5分ほど。痛みはなく部分的に熱く感じる程度です。術後は、ほてりを冷やして日焼け止めを塗り化粧して帰宅できます。1回目からでも化粧ノリがよくなりますが、3〜4週間ごとに5回ほどの照射で、肌質が変化し若返ったような感じになります。ちなみに、光治療にはレーザーと組み合わせた医学脱毛もあり、脱毛部分がツルツルになり毛が生えにくくなります。 |
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