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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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妊娠を希望していない場合、避妊は鉄則です。しかし、避妊を失敗したなど、何らかの原因でセックスの後に避妊が必要な場合、緊急で対処できる方法があるそうです。希望しない妊娠や人工中絶を避けるために知っておきましょう。 |
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避妊せずにセックスをしたり、コンドームが破けてしまった場合、妊娠を防ぐ最後の手段を緊急避妊と言います。その最も一般的な方法が、緊急避妊ピルの服用です。これは性犯罪被害者の妊娠を防止するためにも使用されています。薬剤自体は避妊目的で使用する経口避妊薬(中用量ピル)と同じものですが、緊急用として特別な服用をします。まず、セックス後72時間以内に初回の服用をし、さらにその12時間後に再度服用します。副作用として吐き気や嘔吐、むくみ、血栓症などが起こる場合がありますが、24時間以上継続することはほとんどありません。 |
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排卵を抑制する、排卵を遅らせる、受精を妨げる、受精卵の着床を阻止するなどが考えられます。妊娠を中絶するものではありません。 |
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100%ではありません。一般的には妊娠する可能性を25%に減少できると言われています。ただし、服用したことで排卵が遅れ、その後のセックスで妊娠することがありますので、次の月経までセックスは控えて下さい。セックス後72時間以上経過した場合には、緊急避妊ピルの効果はありません。 |
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■緊急避妊ピルの効果がなく妊娠した場合、赤ちゃんに影響は? |
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今まで問題となった報告例はありません。緊急避妊ピルは、エイズを含む性感染症を予防する効果もなければ、「セックス後でもなんとかなる」とむやみに乱用すべき避妊薬でもありません。妊娠を希望しない場合は、低用量ピルの服用をお勧めします。あくまでも緊急用、とお考え下さい。 |
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